ときどきレポート 武庫女×神戸の魅力発信隊
vol.6 創業昭和12年 代々愛される「ナダシンの餅」

阪神大石駅から徒歩6分、
国道二号線沿いを見渡すと赤地に白字で「ナダシンの餅本店」。
という大きな看板が目に飛び込んできます。
今回は、初めての取材・撮影に同行し、ナダシンの餅が長年親しまれた秘訣を探る機会を頂きました。
時代とともに変化し、親しまれる味

4代目現店長の魚田道夫さんは「ナダシンの歴史」について、こう語ってくださいました。
「戦前は、今のものよりもっと甘いものでした。ですが戦後、現代人の舌に合わせて、素朴で甘さは控えめな味に変化し、その味を受け継いでます。」
ナダシンの餅の歴史についてお話を聴いているうちに、その時代の人々の舌にあった味を提供し続けており、多くの人が「ナダシンの味」を求め、購入してきたのだと知りました。
また、取材をしている際にも、幅広い客層がナダシンの餅本店に足を運ばせており、ナダシンの餅が多くの人に愛されている和菓子店であることを再認識することができました。
「餡子にゴールはない」

ナダシンの餅で使用する餡子は、砂糖・水・小豆といった非常にシンプルな材料で作られており、毎日手作りしています。
気候によって湿度が変化したときには、餡子の仕上がりも変わる為、雨の日で湿度が高くなりそうな日には少し固めに小豆を炊き、いつもと変わらない餡子の味を提供するように心がけているそうです。
常に思考を凝らしながら、多くの人から愛される「ナダシンの餅」を守り続けているのですね。
みなさまも是非、こだわりの和菓子を味わってみてください!
文:ヤスダ(武庫川女子大学 経営学部 経営学科)